JavaScript - 変数・関数などの命名規則
JavaScript でプログラミングをする際に、変数や関数に対して自分で名前を付けます。
ただし、名前の付け方にはルールがあり、このルールを命名規則といいます。
ここではJavaScriptの変数や関数など(識別子)の命名規則について説明します。
識別子とは?
識別子とは、変数、関数、クラス、ラベルなど プログラムの中で任意に付けることができる名前のことをいいます。
変数、関数、クラス、ラベルなど、それぞれに命名規則があるわけでなく、 識別子に対して命名規則が存在しています。
ですから、変数の命名規則といっても、正確には識別子の命名規則のことです。
同じように、関数の命名規則も識別子の命名規則のことです。
命名規則
識別氏の命名規則は次の4つです。
★ 規則1
1文字目はアルファベット、アンダーバー(_)、ドル記号($)のいずれか。
★ 規則2
2文字目以降は、1文字目で利用できる文字か、数値のいずれか。
(補足)
「数値」は1文字目では使えず、2文字目以降なら使える。
★ 規則3
JavaScriptでは、大文字・小文字を区別する。
★ 規則4
JavaScriptの「予約語」は使えない。
間違えやすい点
数値は2文字目から
数値が1文字目には使えず、2文字目から使えることに注意する必要があります。
次のような変数名は大丈夫ですが、
var value1 = 0; // OK
下の変数名は、数値が先頭に来ているのでNGです。
var 1value = 0; // NG
大文字・小文字を区別する
プログラム言語によっては、大文字・小文字を区別しない言語もありますが、 JavaScriptは区別しますので、注意してください。
次の2つの変数「price」と「Price」は別ものです。
var price = 100;
var Price = 200;
予約語について
ECMAScript 2015での予約語は次の通りです。
break | case | catch | const | continue | debugger | default |
delete | do | else | export | extends | false | finally |
for | function | if | import | in | instanceof | new |
null | return | super | switch | this | throw | true |
try | typeof | var | void | while | with | yield |
まとめ
・変数や関数などの名前をつける際のルールのことを命名規則といいます。
・命名規則は大きく4つあります。「1文字目に使える文字」、 「2文字目に使える文字」、「大文字小文字の区別」、「予約語は使用不可」。